帯の結び方

帯の結び方を決めている流派、道場と、決めていない所がある様です。
文献や師範、他流派の方の結び方から、どんな結び方があるのか見てみましょう。

所属される流派で決めていれば、そのやり方を用いましょう。帯を決められた通りにしっかり結ぶのも礼儀です。
決めていなければ、下記4通りの中から、良いものを選びましょう。



(1)略式・角結び 巻きが簡単なので、結び瘤のボリューム感が欲しい時には良い結びです。

(2)略式・髭結び 一番簡単で、初心者・子供等に最初に教える時には、これが良いでしょう。 

(3)本式・角結び
一番手間の掛かる結びです。 こだわりのある方にお勧めします。

(4)本式・髭結び
巻きは面倒ですが、背面帯交差が無く、綺麗な結びです。




用語の説明
結び方に特に名称が決まっていない(名称を書いてある文献を見たことがない)為、ここでは簡易的に名称付けをしました。


略式:帯の中央を持ち、腹に当てて、左右から帯を回して行く方法で、この方法では背面で帯が交差する部分がある。各流派の結び方(文献など)を見てみると、この方法が多い様である。初心者に教えやすい結び方である。

本式:帯の端末を背面(帯の長さと、胴回りの関係により、背の中央の事もあれば、逆脇腹から始まる事もある)から初めて、胴を2周回す方法で、この方法では、背面で帯が交差する事が無い。見た目は良いが、巻き始める端末位置が狂うと、結び終わりの左右の帯端の長さが揃わない事がある。黒帯は、本式を用いた方が見た目が良い。

角結び:結び終わりの端末が、「V次型に」上を向く結び方で、最終的には下に垂らす為、帯の端末が下腹から浮く。各流派の結び方(文献など)を見てみると、この方法が多い様である。また、初期の空手の文献では、帯の端末を垂らさずに、胴に巻いた帯の中に入れて端末処理をしている映像がある。この様な端末処理を行うのであれば、角結びが良い。

髭結び:結び終わりの端末が、「逆V次型に」下を向く結び方で、角結びに比べ結び瘤のボリューム感に欠けるが、一番シンプルで、すっきりしている。

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